適応的思考(2)

適応的思考は、あくまで事実に即した考えです。慣れないうちはポジティブシンキングで結論を導いたり、あるいは望まない未来を避けやすいので注意しましょう。

希望的観測は適応的思考の効果を小さくする

適応的思考で編み出した新しい理解や考え方は、不安や怒りなどのマイナス感情を取り除くのに役立ちます。新しい考え方を信じる力が強いほど、マイナス感情を払拭する力も強くなります。

適応的思考にポジティブシンキングが混ざったり、気持ちを楽にするための理屈、推測が混ざると、マイナス感情を払拭する効果は長続きしません。

では悪い例を見てみましょう。

胸のドキドキは心臓発作じゃないと医者は言ったけど、まだ胸がドキドキする。他の医者に診せれば心臓の病気を指摘するはずだ。

「他の病気を指摘するはず」という思考は、推測が混じってます。心臓発作を否定した事実だけに着目すべきです。

恋人にデートの約束を破られた。事情は理解できるけど、相手を好きなら何が何でも会いに来はず。

「会いに来てくれたはず」はその人が抱く期待で、自動思考にいれるべき要素です。心の奥では、約束を果たせなかった事情を受け入れたくないと考えている可能性があります。

とはいっても、認知療法はあなたの感情を排除するためのものではありません。思考記録表に取り組むと、物事をいろいろな角度から見つめ直す姿勢が養われます。

物の見方を変えると、不平不満、怒り、悲しみが和らぎます。認知療法はその手助けになるはずです。

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