SAD

SAD(社会不安障害)は人前で話したり食事をしたりしようとすると不安や恐怖を感じて赤面、発汗、震えなどが生じます。

会社の会議で意見を言う、初対面の人と話をする。このような状況に置かれる、またそのことを想像したときに緊張したり不安を感じたりすることは誰にでもあると思います。

しかしほとんどの人は人前に出る不安を克服するので、本人がどんなにつらくても、周囲にそのつらさが伝わりません。

SADの患者さんは、普通の人よりも強い不安を感じ、それらの状況を避けることにより毎日の生活や仕事にまで支障をきたしてしまう病気なのです。

パニック障害と違う点

SADの症状はパニック障害と似ていますが、違う病気です。パニック障害は場所や時間を問いません。時には死に対する恐怖にまで行き着くことがあります。

SADは特定の場面で、人や社会に対する不安症状が発現します。強い不安を感じるときに出る症状は手足の震え、動悸がする、大量の発汗、赤面、声が出ないなどです。

SADは現在、海外の大規模な調査では全人口の10~15%がかかっているという報告があります。10代半ばから発病することが多く、性別では男性より女性の方が多いそうです。

米国で行われた調査では発病の平均年齢は15歳ということで、不安を持つ障害の中で最も発病年齢が低いとされています。

またニートや引きこもりの背景因子となるともいわれ、近年注目されている病気でもあります。