ポジティブシンキングの限界

生活の中で気が滅入るようなトラブルが起きた時、ポジティブシンキングを心がけて事態の収束を考えたり、「前向きに!」と言って自らを鼓舞した経験があると思います。

ポジティブな思考は、仕事や恋愛の面で良い結果を生み出すことでしょう。しかし、これに偏り過ぎた考え方をすることで、失敗を招くケースもあり得るのです。

大切なのは行動と学習がつながっているかどうかです。ポジティブシンキング、ネガティブシンキングに優劣はありません。

何かの行動を起こすと、何らかの結果が生まれます。成功しても失敗に終わっても、その結果を振り返って学び、次の行動に生かしていくサイクルを作ることが大切です。

結果から学びを得る行動は、認知療法から学ぶことができます。行動を振り返り、分析し、それを将来のために活かすのは、認知療法の思考記録表と同じ流れをたどっています。

ポジティブシンキングは、ネガティブシンキングと比べると、新しい行動を促しやすいというプラス面があります。

人間は安全のために失敗やリスクを回避し、行動しない傾向にあります。行動を起こすことで何かが生まれるのですから、この点はポジティブシンキングを評価したいところです。

その反面、ポジティブシンキングを自分にとって都合の悪いことや失敗から目を反らす理屈として利用すると学習にたどり着けません。

ほとんどの人はどちらかの思考に偏っています。自分がどちら寄りにいるのか、きちんと把握することが重要です。