パニック障害

パニックとは、極度に強い不安や恐怖のことを指します。パニック発作を起こすと、強い感情と身体症状が同時に現れます。

特徴的な症状は心拍数の上昇、発汗、呼吸困難、吐き気、めまいなどです。

多くの人は一生に一度くらいパニック発作を体験すると言われています。発作を何度も繰り返すと日常生活に支障をきたし、「このまま死ぬのではないか」等の強い恐怖感を感じます。

パニック障害の患者さんは、身体感覚や心的感覚について誤った解釈をすることがあります。例えば「鼓動が速くなったのは心臓発作のせいだ」など。

また一時的に自分がどこにいるのかわからなくなり、頭がおかしくなったと思い込むこともあります。しかし救急外来に飛び込んでも、健康上の問題を発見できないのです。

激しい恐怖と不安で日常生活が困難になることも

パニック障害は、身体症状と気分が刺激し合って、症状が急速に悪化するという悪循環がもたらされます。

「今、心臓発作を起こしている」と感じると、その思考が引き金となって、激しい恐怖や不安感に苛まされます。それがアドレナリンの放出を促し、さらに心拍数が上昇します。

このような経験を繰り返すと、パニック発作が出た場所に近づかない、問題が起こる状況を回避するなど、行動範囲が狭くなって日常生活に支障が出ます。

認知療法は「動悸=心臓発作ではない」と認識させる、つまり身体感覚の解釈を正しい方向に修正する効果があります。

パニック発作が起きた時の不安感、恐怖心の緩和にも役立つため、薬物治療と平行して行われることが多いです。