不安障害

不安障害は強い不安が長期間続いて日常生活に支障をきたす病気です。「自分が危険な状態にある」「何かに脅かされている」といった感情が心を強く支配します。

原因は様々で、過去の体験から不安を感じる人もいれば、将来を不安に感じる人もいます。不安定な環境で育つと、社会に対する不安が大きくなります。

時には身体症状が現れることもあります。パニック発作のように激しい動悸やめまいに苦しみ、そのために外出時の行動が極端に狭くなります。

「不安」って何?

不安な考えは、将来の破局を予測するものです。「もし」という仮定から始まって、最後の破局を予想する形を取ります。

例えば人前で話すことが苦手な人が、結婚式のスピーチ役を頼まれました。「もし言い間違えをしたら…」「もし笑われたら…」と、言葉に詰まって立ちつくす自分を想像します。

将来についての思考は、ひどい結末の予測しかできない状態です。大きな不安症状によって、スピーチの練習をする等の前向きな対策や、「なんとかなるさ」といった楽観的な態度は失われます。

不安が大きいと危険に対する過剰反応が起こりやすい

幼少の頃から危険を感じたり、自分の弱さを知ることは大切なことです。情緒の安定や身体の安全を守ることが可能になるからです。

その反面、大人になったときに危険や脅威に過剰な反応をしていないか考え直すことも必要です。

不安や恐怖につながる考えを確認するには、認知療法の思考記録表で「自動思考」を書き出すとよくわかります。書き出した事柄が悪い将来の予想なら、それは不安に関連した思考です。

認知療法を行うと、危険に対する過剰な反応を小さくすることができます。